後ろではスタンガンを背中にあて、にやにやと口元に弧を描いている男が一人立っていた。
前では、龍がまさかという顔をして動けないままでいる。
しかし、はっと我に返ったのか、もう一度あの無表情に戻り、怒りのこもった視線を男に向けた。
今下手に動くと私がやられると躊躇しているのだろう。
わたしなんて、構わないのに。
これくらいじゃ、死なない。
というか、まだ死ねない。
さすがに、今、水を大量にかぶっていて心臓にこれをあてられているならまだしも。
それにしても、もう一人仲間がいたのは予想外だった。
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