だけど、それでも。 「私のことはいいです、陰で隠れてます、絶対に出て行ったりなんかしません。だから、助けに行ってください。お願いします」 ぺこりと頭を下げ地面を見つめた。 「・・・分かった」 少しの間の後、決心したような強い声が聞こえた。 私は顔をあげて龍の後を追いかけていく。 声が聞こえたのは確か路地裏のほうだ。 繁華街には路地裏というものが多い。 それは薄暗い場所で夜となっては人目を気にすることないいい場所となりうる。 「莉子は、ここで隠れてて」