現金は自分持ち? なんてどうでもいいようなことが頭に回る。 ローファーから刃を取り、片付けようとした。 「やっぱり、それ嫌がらせだよねぇー」 聞きなれたそんな軽い声が廊下側から聞こえた。 声のするほうに振り向くと案の定千景が立っていた。 こんな時間まで残って何をしていたんだろう。 私の知ることじゃないけれど。 「気づいていたんですか、じゃああの日も?」