その後も黙々とお弁当を食べ、お昼休み終了10分前にはもうすでに、お弁当箱は空っぽになっていた。 後もうちょっとか、どうしようかな? 今すぐにでも帰ってはいいのだが、早く戻りすぎても退屈だ。 私は立ち上がり、桜の幹に触れた。 暖かな風が吹き胸まである黒髪を揺らしていく。 そっと髪を片耳にかけ微笑んだ。 私が最後に見た桜もこんな綺麗だったな。 あの日もこんな風に暖かい風が吹いた。