遊園地の次の日はさすがにみんなに驚かれたけれど、今ではもう見慣れた光景になったらしい。

「なあ、莉子って勉強得意なのか?」

 カバンを持って教室から出ようとした時、陸が聞いてきた。

「どうでしょう?人並みには出来るとは思いますが、それがどうしたんですか?」

 陸は頭をかきながら

「いや、俺さ、勉強苦手だから教えてもらえねぇかなって思って」