「龍は視野が狭いのだと思います。相手の悪い所だけをクローズアップし、そして過去にとらわれる、もっと周りを見てください。あなたのことを想っている人が沢山いることに気づいてください。だって一人じゃなかったでしょう?」
龍が顔を上げた。
顔をはっとさせて、指折り数えている。
「紘、千景、葵、陸、みんな・・・いつも一緒に居てくれた。みんな俺が克服できることを願っていてくれた」
「受け入れてみてはどうでしょう。過去の自分もあったことも、それから、ゆっくり変わる努力をしていけばいいんじゃないでしょうか。なんて、私が偉そうに言えることでもありませんが」


