あの日の桜は。【大幅修正中】


「えーなになに、じゃあもらっちゃう?」

 いつのまにか女に囲まれていた。

 嫌だいやだいやだ。

そんな言葉も出せない、情けない自分が嫌になる。

 来るな来るな来るな来るな来るな!!!

「あっれー?この子震えてる?もしかして女子が苦手とか?」

 髪の毛がくるくるにして化粧を濃くした女たちがにやにやと笑い出した。

 ちょっとずつ俺のほうに近寄ってくる。

 もう嫌だ。

 だから、嫌だった。

 こんなことになるなら、さっき飛び出してこなきゃよかった。

 あの女とさっさと帰ってればよかった。

 誰か!誰か!!

 女の手が俺のほうに伸びた時だった。



「その人に近づかないでくれます?」
 そんな声が聞こえたのは。