フリでもばれないのは確かだ。 だってはこの中に入っている莉子に近づくだけでいいのだから。 でもさ、でもなぁ・・・。 「続いて二年A組の演劇、白雪姫です。どうぞ」 悩む俺を放ってアナウンスは始まりを告げた。 「昔、昔あるところに白雪姫というそれは、それは美しいお姫様が住んで_______」 莉子が舞台へと上がった。その瞬間観客席のほうから息をのむ声が聞こえてくるような気がした。