「本当にいいのか?それをするってことは」
言わなくてもいいよ。わかってる。
分かってて私は、そう言ったんだもの。
「私が嫌だって言った周りの不良に、目をつけられるかもしれないってことでしょ?だったら、訂正する。私は別にかまわない、優先すべきはそこじゃないから」
私はもう一度ソファから立ち上がった。
もうそろそろ、HRが始まる時間だ。
「悪いな」
玲が小さく、つぶやいた。
「私が聞きたいのはそんな言葉じゃないです」
第一悪いと思うくらいなら私にこんな役引き受けさせんな。
「・・・ありがとな」
今度は私に聞こえるように言った感謝の言葉に、もう一度頬笑みを向け私は、部屋を出た。


