「みたいですね、今から行くんですか?」 呆れた顔をしている紘に尋ねた。 「あぁ、もうみんなは先に行った」 紘はわざわざ私の為に残って。 放っておいてくれてもよかったのに。 「じゃあ、行きましょうか」 まだ、はっきりしない頭を無理やり起こし、立ちあがった。 紘の手にはカバンが握られていた。見るに私のものらしい。 本当に申し訳ないな。