「玲、言いたいことがあるならはっきり言って。どうせ言うなら回りくどいのは時間の無駄だよ」
そう言うと、玲ははっとしたように眉をあげ、一つ深い息を吐いた。
そして、やっぱり真剣な表情で私を見つめた。
「俺が莉子をこの学校に呼んだ理由は、救ってほしいからだ。俺の後輩を、_____________________愛桜を」
一瞬、時が止まったかのように私の中の世界は動きをやめた。
そこに、風なんて吹いているはずなんかないのに、私の間には冷たい風が流れた。
嫌な汗を感じた。
愛桜。
玲のその言葉に私は一瞬だけ、ほんの一瞬だけ反応してしまった。
玲は、気付いているだろうか。


