「なぁ、莉子」 時計の針の音がやけに大きく聞こえる。 「何?」 「俺がお前をこの学校に呼んだ理由、分かるか?」 玲は真剣な面持ちで静かにそう口にした。 あぁ、いつもそうだ。 玲はいつも、言いにくいことを回りくどくする。 言いたいことがあるならはっきりと言えばいいのに。 いつもそうしない。