あの日の桜は。【大幅修正中】



「少なくとも俺を納得させらるくらいの理由は欲しいよねぇー」

 理由・・・ね。

 もしも、神様がいるのならイジワルなプレゼントをしたと思った。

 だけど私は。

「私がここに転校してきたのも、桜の木の下で紘と出会ったのも、話したのもすべて偶然というのなら、その偶然に可能性をかけたいなって思ったんですよ。ただそれだけで、そんな理由じゃダメですか?」

 千景に視線を向けると彼はくすっと笑った。

「莉子ちゃんも何かにかけてるんだ?その可能性とやらに」

 “も”ということは紘も。