千景が時計を確認しながらそう言った。 一人暮らしなので何時に帰っても怒られはしないけれど、今ぐらいに帰らないとおなかすいちゃうし。 「そうですね。じゃあかえりますね」 そう言ってカバンを持って立ち上がると 「じゃあ、俺送る!」 陸が勢いよく立ちあがった。 「いやいや、おバカな陸ちゃんじゃ道わかんないでしょうよ。やっさしい千景ちゃんが送ってあげるねん」 バイクのカギを指でくるくる回しながら千景が立ちあがった。 その意味深な顔は。