「試作の味見してやっただろ。また試作に付き合ってやるから機嫌なおせよ」 それでもミオは振り返ることなく歩いて行ってしまった。 追いかけなかったのは、自分の仕事も入っているからか、それとも追いかけて行ってまで言うほどの言葉が自分にはないからかわからなかった。