なんでここでプチフールが出るかな。 忙しくしている品川さんやスタッフは、あちこち動き回っているけれど、ミオは厨房にいるから愚痴を言ったり味見としてお菓子をつまんだりしていた。 「プチフールとかで釣るのズルくない」 「じゃあムースもソルベもガトーショコラもドラジェもダメよ」 「それヤメて。貴重な食料だから」 一人暮らしの生活で、普段食べられない甘いものは貴重だ。ミオの機嫌しだいでそれもお預けになってしまう。 「なにが聞きたいの」 ため息とともにつぶやいた。