マネージャーが呼ぶのを振り切って、玲奈ちゃんが礼治さんに近づく。 「お疲れさま」 礼治さんの、やわらかい声がわずかに上がった口からこぼれる。 胸の前で手を組んだ玲奈ちゃんは、泣きそうになりながら口を開く。 「……礼治さん……あたしを撮ってくれて……ありがとう」 手を伸ばそうとして止めた礼治さんも、切ない顔をして玲奈ちゃんを見つめる。 「玲奈ちゃんは、とてもいい被写体だったよ」 「……ほんと?」 頷いて礼治さんも答える。 「ほんと」 礼治さんは、どこまでも優しい笑みを浮かべる。