「……ゆう…き…ごめん……」 声にならない、つぶやき。 はらはらとこぼれる涙でさえ綺麗に見える。この人が、自分を見てくれて、付き合ってくれて嬉しかった。 「自分よりも、御山さんのほうが沙那さんのことをよくわかっているんですよ……俺なんか敵いっこない。 御山さんになら、沙那さんのご両親のお店も任せられる。 これがみんなのためになる選択なんです。沙那さんは、間違ってなんかいない」 カメラマンでしかない自分は、沙那さんを支えられたとしても沙那さんの両親の店を守ることなんてできなかった。