御山さんの目が寂しそうに細められる。
「関係あるよ。さっきのプロポーズが聞こえていなかったなら、わかるまで何度でも言うから……
俺の話を聞いて理解して欲しい。
俺が沙那との結婚をためらっていたのは、沙那のお父さんの会社が大手外食産業のチェーン店だからだよ。
俺は一度自分の店を潰しているから、沙那と結婚することで会社の経営に携わる自信がなかった。
沙那とは関係なくヘッドハンティングの話が来たけれど、そんな大手で務まるのか自信がなかったから沙那には言わなかったんだよ。
その頃はまだお母さんの病気のことも知らなかったから、沙那が焦る気持ちもわからなかった。
お互い仕事も順調で、このまま仕事を続けながら、いつか沙那と結婚するんだろうと思っていた」



