お客様を入り口で送り出して、また皆でミーティングルームまで戻ってくる。


よいお式だった後の、程よい疲れがまつわりついている。

あれこれ話しながらそれぞれが飲み物を用意していると、ミオがゆらゆらとロウソクをともしたケーキのワゴンを押して現れた。

途端に、まわりからハッピーバースデーの合唱が始まる。驚いて回りを見渡すと、皆がにこにこと自分を見て、肩や背中に手をやってワゴンのほうへと押していく。


まさかという思いも、ケーキに添えられたプレートを見てはっきりとした確信に変わった。

『HAPPY BIRTHDAY ゆうき』

丸みのあるミオの字で、プレートに刻まれていた。