御山さんからしたら、俺は沙那さんを奪った悪党で、奪い返すのは当たり前なのかもしれない。 だけど沙那さんの心が離れたのが、御山さんのせいだとしたら、それを改めないかぎり沙那さんの心は返らない。 大丈夫だって思いたい。 構えたカメラに無駄に力が入ってわずかにブレる。 式場では花嫁の手紙の朗読があり、しんみりとした雰囲気が漂うなか、漏らせない溜息を飲み込んだ。