「一方的に別れを告げられてから、今まで以上に沙那を見てきたからね。間違うことなんてないよ。今度は逃がさない。沙那をこちらに向かせる」


腕を組んで笑う様子が自信ありげで、王子様のような容姿と相まって自信を窺わせる。


「選ぶのは沙那さんですから」


仕事中なのに、意識が削がれそうになる。唇を噛んで、必死にシャッターを切る。


「構わない、ととってもいいんだね?」


「負けませんから」

移動した新郎新婦に続いたため、背中越しに声をかける。弱気な顔なんて見せられない。