新郎新婦が初めての共同作業として、ケーキに入刀した後お互いに食べさせあうファーストバイトは、微笑ましいような恥ずかしいようなくすぐったい感じがして落ちつかない。


新郎が新婦の持つ大きなスプーンから食べさせてもらうと、会場が笑いに包まれる。

撮影をしながら、視界のすみにミオの動きを捕らえていた。


なんだか、綺麗になった気がする……


もともとふっくらとして血色のいい頬も、赤いぷっくりした唇も、伏せられて影を落とすまつげも、今までより色香をまとっている。

じわりと胸に染み出してくるものがある。あまりいいとは思えないそれを、いらいらと認識しないように意識を新郎新婦に集中しようとする。