沙那さんを見て、後ろにいた俺に気がつくと、良く似た目を丸くした。

「まあ。まあまあっ沙那さんそちらの方、どなた。ご一緒しているなんて仲がいいのね」

「お母さま、そんなに驚かなくてもよくってよ。わたしがお付き合いしている、相模結輝さん。今日はお見舞いに付き合ってくださったのよ」

紹介されて頭を下げる。

「相模です」

「やだわ。若くてイケメンですのね。沙那さん、こんな素敵な方といらっしゃるなら、きちんとおっしゃってくださらないと。わたくしこんな姿でなく、もっときちんとしたかったわ」


入院していても、髪をきちんと整えて、薄化粧をした顔を赤らめて沙那さんを責める。入院しているのだから、もちろんパジャマだけれど、花柄の明るいパジャマは良いものだと一目でわかる。