エレベーターを降りてナースステーションを越えると、病室がドアを並べている。 ナースステーションに近い個室の前で、沙那さんはここよと告げてドアをノックした。 「お母さま、沙那よ。入っていいかしら」 「あら。沙那さんいらっしゃい」 ドアを開けると、白く清潔な部屋のベットの上には、沙那さんに良く似たほっそりした女性が体を起こしていた。