やがて公園の駐車場に車を乗り入れて停めると、沙那さんが先にたって歩きだした。

歩くのはヒールの高い沙那さんに合わせているので、ゆっくりめ。身長の高い沙那さんは足も長いので、そんなに遅いわけじゃない。

どこに向かうのかとついて行くと、公園の敷地から出て道を渡ってしまう。


「沙那さん、そっちは……」

「いいの。あたしの目的地はここよ」

慌てて見上げた建物は、病院だった。七階建ての大きな大学病院で、よく政治家や芸能人も入院するからテレビで見たことがあった。