「さて、どこに向かったらいい?」


ハンドルに手をついて顔を覗きこむと、沙那さんはおおまかな住所を言った。


「あとは着いてからのお楽しみ」


ナビが示した先に大きな公園が見えて、躊躇うことなく設定をした。

車が走り出しても、お互いに会えなかった時間を埋めるように話が尽きなかった。

こんな時間をずっと過ごしていけるなら、それを幸せって言えるんだろう。