ありがたい、と思った。不機嫌な態度を隠すことなく仕事をこなした自分を心配して、相談する場所を設けてくれたり自分の辛い思い出まで話してくれた。 俺は上司に恵まれてる。 うるっときた目をごまかすために、コップの酒を煽った。 「~~~効きますね」 強い酒が喉を焼いて滑り落ちていく。 「だろ? なんか食べときな」 笑いながら礼治さんが刺身をすすめてきた。それからは和やかに酒宴が続いた。