「彼女を好きだという気持ちなら、誰にも負けません」 ライバルが、たとえ年上のイケメンシェフだとしても。 自分を選んでくれた沙那さんを信じよう。 「彼女と話してみます。聞きづらいことも、話しづらいことも、みんな話してみます」 こくこくと礼治さんが頷いて、またちびりと酒を飲みこんだ。 「もうさ、結輝なんか若さと勢いしかないじゃない。おぢさんなんか、ついていけない」 いつもの軽い調子で笑って、呆れたように話題を替えていく。