礼治さんの声に、ほっとして手で顔をおおう。一人でいらいらして酷い顔をしてるのがわかった。 礼治さんのことは、尊敬しているし、撮る写真も凄いと思う。 それなのに、今まで感じたことのないストレスで過敏になっている自分には、礼治さんの軽さが受け入れられない。 ため息をこぼして礼治さんのコーヒーを用意する。気難しいモデルのいる今日は、少し甘めに調整した。 「礼治さんお疲れさまです」 カップを差し出すと、カメラの調整をしていた礼治さんはにやりと笑った。