御山さんは、まだ自分が知らない沙那さんの事について忠告してくれた。

御山さんがためらうほどの何があるというのだろう。

沙那さんがいれば、二人で協力して乗り越えていけるはずじゃないのか……




頭をひとつ振って、厨房へ向かう。

厨房はしんとして、何も音が聞こえてこない。中を覗くと、ぴかぴかに磨かれたステンレスの調理台いっぱいにノートを広げて顔をしかめているミオがいた。