君との時間は勘違い





「へ、へえ。そうなんだ。
私はそうは思わない。」


ここで襲われたらアウトだ。
わたし達は何故かまだ図書室にいるから。
もうみんなは移動教室だ。



「可奈子ちゃんの好きな人には好きな人がいるんじゃないかなァ?」



やめて。
私が勘違いしちゃう。
あんなに楽しかったのに
勘違いだったなんて嫌だ。


「気づいてると思うけど図書室だよねここ。シようか」



ほんとにそういうムードになってきた。
やめて。
琢磨がいい。


「やめて…
たく、」



と言われた瞬間には遅かった。