これで、夏刃はあいつに危害を加えられないっていう嬉しさと、夏刃を裏切ってしまった後悔が渦巻いていた。

それからは、あいつの家で暮らしてたよ。本当に嫌だった。逃げ出したかった。だけど、逃げ出したら夏刃に危害を加えられる。逃げ出したとしても捕まって殴られる。

あいつの束縛は日に日に増していった。ついには、学校にしか行けなくなってた。毎日、携帯の着信履歴を見られたりと気持ちが悪くて仕方なかった。