俺はふっと笑って立ち上がり、机の上に置いてあるノートを手に取った。
ペラペラと、真っ白なページを捲っていく。
そりゃそうだ。
このノートは使っていないんだからな。
何も書かれていない、真っ白なノートから出てくる、2枚の写真。
正確に言えば、1枚はプリントアウトしたものだ。
1枚の写真を手に取る。
幼い俺を真ん中にした、家族写真。
笑顔の俺と、俺の本当の両親が写っている。
写真だけ見れば、幸せそうな家族。
だけど、その実態を知る俺にしてみれば?
「……馬鹿じゃねぇの?」
俺はカメラに向けピースする、自分を見て嘲笑った。
そしてそんな馬鹿な自分を真っ二つに切り裂くように、写真を縦に破った。
外がいくら完璧でも。
非の打ちどころがない、幸せそうな家族でも。
中身が脆ければ、
簡単に壊れちまう。
現にこの家族のせいだ。
当時の俺が何も知らなかったせいだ。
“スクール・キラー”が、生まれたのは。


