放課後。
誰もいない、体育館裏。
あたしは辺りを警戒しながら、来るのを待っていた。
「……何の用だよ、久我」
「こんな所に呼び出してよ…」
校舎の方角から、クラスメイトがやって来る。
あたしが妙子に聞いて呼び出した、クラスメイトたちが。
その人数は、5人ほど。
リーダーは、池川(いけがわ)だ。
下の名前は、わからない。
池川はクラスの、妙子と並ぶ男子グループのリーダー。
かなり乱暴な性格と有名で、入学してから間もないが、2度ほど停学している問題児だ。
そして、この間あたしをこの体育館裏で暴行した主犯でもある。
…真宮くんが止めるわけだ。
周りに立つのは、池川側の取り巻きたち。
妙子のグループとは違い、男女混合だ。
まぁ全員、先生から問題児扱いされているような奴らだけど。
「……聞きたいことがあるの」
「早くしろよ、面倒くせぇ」
はぁー、と金髪をクシャッとする池川。
…コイツは短気だから、怒らせたら何するかわからない。
慎重に物事を進めなくては、あたしの身が危険だ。


