☆美海side☆
さすがに1時間も保健室で休んでいると暇になって来たので。
あたしは先生が戻ってくるのと入れ違いに、教室へと戻ることにした。
聞かないと。
アイツらに。
教室へ入ると、いつものように静かになった。
ちなみに妙子と話した時、前髪のウィッグを外して黒髪も結んでいたけど、今は前髪のウィッグをつけ直し、黒髪も伸ばしている。
地味な久我未美子へと戻ったってわけ。
「……放課後、話したい人がいます」
静かな教室内に、普段無口なあたしの声が響いた。
クラスメイトの殆どが、驚いた顔をしていた。
きっと、あたしの声を聞くのが初めてだって人も、少なからずいるだろう。
あたしはメモをポケットから取り出し、書いてある名前を読み上げた。
名前を呼ばれたクラスメイトは、目を泳がせていた。
…呼ばれる心当たりがあるんだろうな。
いじめられていても、誰にも反抗しないと決めていたあたしだけど。
今日の朝の机の件だけは、許せない。
この中にいるかもしれない、“スクール・キラー”さん。
待っていて。
『いじめ防止委員会』会員のあたし・久我山美海が
絶対に見つけてあげるから……。


