妙子と話している取り巻きたちの様子を見ていると、先ほどリサにメールを送ってきたアイツが教室を出て行くのを見た。
休み時間だからスマホを机の上に置いていると、スマホが震えた。
<裏庭で待っているよ>
来い、と有無を言わせないメールの内容だ。
リサは溜息をついて、ノートを持って立ち上がる。
「妙子」
取り巻きたちと話している妙子の名前を呼ぶと、取り巻きたちが嫌そうな顔をしてリサへと道を開けた。
取り巻きたちがリサの地位を狙っていることは知っている。
リサを嫌っていることも。
……別に構わないけど。
「これ、ノートぉ!」
「ありがとう、里沙」
「それとね妙子ぉ。
リサからも、お願いがあるんだぁ」
「ん?」
「早めには戻るつもりだけど、リサ少し授業サボるねぇ!
だからぁ、ノートよろしくぅ!」
妙子はポカンッとした後、苦笑した。
「堂々とサボる宣言しないでよ。
まぁ、良いわよ。
このノートのお返しにね。
だけど、早めに戻って来なさいよ?
里沙、この間の定期試験の結果も悪かったものね」
「そ、それは言わない約束だよ!妙子!」
こんなこと頼めるの、妙子だけ。
一緒にいてくれるのも、妙子だけ。
…黒い秘密を共有できるのも、妙子だけ。


