「…妙子」

「何かしら?」

「…どうして、あたしをいじめたの?」





今なら聞ける。

妙子たちがあたしをいじめた理由が。






「……悪いけど、それは言えないわ」

「どうしてッ……!」

「だけど、これだけは言えるわ。
私も里沙も、“スクール・キラー”じゃないってこと」




妙子はそれだけ言うと、今度こそ保健室を出て行ってしまった。






“スクール・キラー”は、妙子でも里沙でもない。

じゃあ、さっき妙子から聞いた、このメモの人が、“スクール・キラー”?

…危険だけど、聞くしかないかも…。





どうして妙子たちはあたしをいじめるの?

やっぱり、真宮くんのことが好きだから?

仲の良い、彼女へなってしまったあたしに、嫉妬しているの?





……今は、別のことを考えよう。

見つけないと、早く。

あたしはあたしの役目をしっかり果たさないと。