「真宮くん…」




あたしは一旦言葉を切って、すぐに紡いだ。





「…妙子たちには何も言わないで良い。

……だから…
あたしの傍に、いてくれる……?」





何も言わなくて良い。

何もしなくて良い。




ただ、

……傍に居てほしい。







「……当たり前でしょ」




真宮くんはにっこり笑ってそう言って、あたしを体育館裏へと連れてきた。





「僕がずっと、未美子ちゃんを守ってあげる。
未美子ちゃんの傍に居てあげる。

僕が未美子ちゃんの笑顔を、守るから……」





あたしをゆっくり引き寄せ、抱きしめてくれる真宮くん。

あたしは初めての経験にドキドキしたけど、真宮くんに体を預けた。