「何しているんですか」
つい数十分前まで話していた担任が、入ってきた。
すぐさま真宮くんが、担任の元へ走る。
「先生。
久我さんの机が―――」
「久我さんの?」
サッと顔色を変える先生。
「…誰ですか、やったのは」
先生が見渡す。
だけど誰も、言わない。
…廊下でやるはずないから、やったのは教室内。
誰かしら、見ているはずなんだけど…。
「早く名乗り出なさい」
先生の言葉に、心の中で溜息をつく。
何でそういうこと言うかなぁ?
素直に名乗り出るわけないのに。
素直に名乗り出るなら、最初からやらないって。
あたしの想像通り。
―――名乗り出る人は、誰一人いなかった。


