真宮くんの問いに、誰も何も言わない。
誰しも、真宮くんやあたしと目を合わせないように逸らしている。
「…佐山さんと、橘さんだよな?やったの」
「ハァ?」
机に座って鏡とにらめっこしていた妙子と里沙が、真宮くんの方を向いた。
「何で私たちなのよ」
「こういうのやるの、佐山さんたちしか考えられないから」
「…付き合ってらんない」
フイ、と同時に視線を逸らす2人。
「お前ら、こんなことして楽しいのかよ。
くだらない真似するな」
鋭い言葉を発していた真宮くんだけど。
あたしの方を向いて、優しく笑った。
「大丈夫ミミちゃん。
保健室でも行く?」
「…大丈夫…」
教室だから、あたしはボソボソ喋る。
ごめんね、真宮くん。
心配してくれるのは、凄く嬉しいんだけど。
慣れてんだ、こういうの。
机を刻むなんて、あるあるだよ?


