だけど本当は。
…ずっと、辛かったんだ。
初めてじゃない。
皆から無視されることも。
悪口を言われることも。
こうして上履きを隠されることも。
…慣れている、つもりだった。
だけど、そんな優しい言葉をかけられたら。
あたしの今まで誰にも言えなかった辛さや哀しみを、全て包み込んでくれるようで。
泣いて、しまうよ……。
「ミミちゃん、職員室着くよ。
……ミミちゃん?どうしたの?」
真宮くんにお姫様抱っこされながら泣いているあたしを見て、上から真宮くんの驚いた声が降ってくる。
あたしは涙を拭いて、しっかり真宮くんを見つめた。
「ありがとう真宮くん。
真宮くんがいてくれたから、あたしは耐えきれるんだよ。
…本当に、ありがとう」
お礼を言うと、真宮くんは酷く驚いた顔をしていた。
だけどすぐに、にっこり微笑んでくれた。
「強いね、ミミちゃんは。
だけど、辛い時は頼って良いんだよ?
僕はミミちゃんの力になりたいから。
困った時とか、泣きたいときは、僕に相談して。
必ず、ミミちゃんの力になるから……」


