「そういえばママ。
昨日、お兄ちゃんの部屋で何していたの?」
「何って……」
「昨日お兄ちゃんの部屋に入って行ったじゃない。
いつもならご飯食べなくても会いになんて行かないのに」
…嘘だろ?
それで、親子かよ。
「お兄ちゃんと何か話していたじゃない。
何を話していたか、内容までは聞こえていないけど…」
「里沙、何を言っているの。
美弦の部屋なんて行っていないわよ。
出てきてって言っても何も言わないんだから」
「出てきてなんて一言も言っていないくせに」
美人さんが黙り込む。
あたしの第六感が、囁いた気がした。
『この人は何か隠している』と。
「何か隠していますよね?」
回りくどい言い方はせず直球で聞くと、美人さんは見るからに動揺し始めた。
疑問が、確信へ変わった。
「真宮くんの部屋に行って、何を話していたんですか?」
黙り込んでしまう美人さん。
…仕方ないなぁ。
あたしもここで引き下がるわけにはいかないしね。


