「里沙?何をしているの?」
玄関に立つ里沙の後ろから来る、見知らぬ女の人。
真っ赤な、体のラインにぴったりの、短いワンピースを着ている、まあまあ美人な人。
もしかして…この人が、真宮くんと里沙のお母さん?
「どちら様かしら?」
にっこり、見るからに愛想笑いを浮かべる美人さん。
…早く帰れって顔に書いてあるように見えるのは、きっと気のせいじゃない。
「初めまして。
あたし、久我山美海と申します。
里沙の友達で、真宮くんに会いに来ました!」
美人さんは笑うのを止め、カチンと固まった。
「久我山…?
もしかして、あの大財閥の…?」
「はい。
次期社長です」
「里沙!
あなたこんな人と友達だったの!?」
「うん、まあねえ」
得意げに笑う里沙。
…こんな人って、失礼じゃないですか?オイ。


