「……お父様」
あたしは涙を拭いて、顔を上げ、真っ直ぐと見つめた。
「あたし、真宮くんが…好き、なの」
お父様は驚いていた。
驚くのも、無理はないと思う。
「ずっとずっと、守ってくれていたの。
傍に居てくれたの。
あたしの、唯一の味方になってくれたの。
自分はそんなに酷いいじめを受けたのに、あたしにあんなにも優しくしてくれた。
そんな優しい人なんて、いないよ……」
否定されても。
罵られても。
あたしは彼に、会いたい。
彼にあたしの好きな気持ちを、伝えたい。
押し殺すなんて、無理だと自信を持って言える。
「真宮くん、お父様も見たと思うけど成績も良いでしょ?
あたしの相手になっても、問題ないと思うの。
勿論彼には、『いじめ防止委員会』から、何かしら受けてもらうけど…」
『いじめ防止委員会』の会員は“スクール・キラー”を見つけると、発起人であり会長であるお父様の元へ連れてくる決まりになっている。
お父様が“スクール・キラー”に何をするかは、わからないけど。
きっと、相応の罰を受けてもらうんじゃないか、と会員の中では言われている。


