小学3年生から卒業式前日まで続いた、悪質ないじめ。
クラスメイトだけでなく、担任までもが行うなんて。
本来守るべき大人がいじめを行うなんて…最低だ。
あたしは想像した。
卒業式当日、病院のベッドの上で、包帯を巻いた真宮くんが、ぼんやり天井を眺めている姿を。
いじめに合っていなければ、彼も卒業式に出ていたはずだ。
なのに、周りの身勝手ないじめで、彼の卒業式は閉ざされた。
中学に進学した彼が。
母親からの虐待も続いているであろう彼が。
“スクール・キラー”へ目覚めたのは…本当に彼自身の希望だったのだろうか?
あたしだったら、全てに絶望してしまう。
周りは敵だらけで、守ってくれる人なんていない。
何年経っても癒えない傷を持ちながら。
敵だらけの世の中で、人に優しく生きていけるだろうか?
よっぽど心からの善人じゃないと、無理だと思う。
きっといじめを嫌うあたしでさえも、絶望して“いじめをする側”へ回ってしまうだろう。
自分の身を守れるのは、自分だけなのだから―――。
“スクール・キラー”は。
そんな彼の絶望の気持ちから生まれたのではないだろうか?
周りの人の身勝手な思いや、気持ちから。
“スクール・キラー”を生みだしたのは。
真宮くんをいじめた、周りの人間なのではないだろうか―――?


