スクール・キラー お嬢様の秘密









池川たちが言っていた。

“スクール・キラー”はかつて、いじめに合っていたかもしれない、と。





「お父様。
真宮くんは、小学3年生からいじめに合っていたって言ったわよね?

いつまでそのいじめは、続いていたの?」





何だか嫌な予感がした。

お父様は顔をしかめ、絞り出すように言った。





「いじめが発覚したのは、卒業式前日だったらしい…」




卒業式前日…。

小学3年生から卒業式前日まで、彼はいじめられたの…?





「担任は当時の理事長の親戚らしくてな。
理事長は厳しいと評判で、その親戚である担任も、他の教師から一目置かれていたらしい。
顔もなかなか良かったようで、女性教師を口説いていたという噂もあるほどだ。

いじめに合っていた少年―――真宮くんは、階段から落ちたとか色々言って、いじめに合っていることを誰にも言わなかったようなんだ。
いじめを行っていた主犯生徒も、優等生として近所でも学校でも評判の良い生徒だったみたいだからな。

卒業式前日、彼が教室内で担任やクラスメイトからいじめに合っている所、たまたま警備員が通りがかって、警備員が警察へ連絡し、初めて発覚したそうだ。


本当は警察沙汰になったのだから、卒業式はそのクラスを除いて行われるはずだった。

だけど、クラスメイトの親が抗議しに来たんだ。
真面目に6年間通ったのだから、卒業式をしてくれと。

校長や他の教師も、親の講義に負け、卒業式はその学年全体出席で行われることとなった。
卒業証書を貰う生徒の名前を呼ぶのは担任の役目だから、その担任も卒業式に参加した。

しかし、真宮くんは卒業式に出なかったらしい。
前日にいじめられたのが原因なのか、自宅に帰った後に母親から虐待されたのか理由は不明だが、病院に緊急入院したんだ」






お父様の話を聞きながら、あたしは泣いていた。

真宮くんが“スクール・キラー”として目覚める前の、忌まわしき事件。