「お父様?どうしたの?」
「…この小学校は…」
「え?」
テーブルに置いた紙に書かれた、出身小学校を見る。
見たことも聞いたこともない小学校だった。
見たところ、ごく普通の公立小学校みたいだし。
…どうしたんだろう?お父様。
「少し電話をしてくる。
ちょっと待っていてくれ」
「わ、わかったわ」
お父様が部屋を出て行き、リビングにはお母様とあたしだけ残る。
あたしが首を傾げていると、お母様があたしの名前を呼んだ。
「どうしたの?お母様」
「美海ちゃん?」
「……ん?」
何故かお母様は、ニヤリと笑った。
普段から笑みを絶やさないお母様だけど、こうしてニヤリと笑うのは珍しい。
「美海ちゃん、彼のこと好き?」
「~~~!?」
声にならない悲鳴が出た。
な、
何でバレてんのっ!?


