だから俺は、堕ちても良いと思った。
どこまでも堕ちてしまえば良いと思えたんだ。
だから。
―――嘘をついた。
否、半分嘘で、半分本当。
休み時間。
普段話すはずないであろう未美子ちゃんと佐山が、一緒に話しているのを見た。
変だと思った。
話を聞いてみると、屋上で放課後会うことを決めていた。
俺は先回りして、屋上の給水タンクに隠れて、話を聞くことに決めた。
そうしたら、それは俺を引っかけるための罠だったんだ。
未美子ちゃん・佐山・里沙は、俺が屋上に来ることを知っていた。
俺が“スクール・キラー”であることも知っていた。
信じられなかった。
俺がバレるなんて、思ってもみなかった。
だから最初に、
『“スクール・キラー”か?』と聞かれた時、
『そうです』と言ってしまった。
言って気が付いた。
未美子ちゃんは口振りからして、俺が“スクール・キラー”だと知らない。
里沙と異父兄妹になった時は“スクール・キラー”じゃなかったから、知らない。
だから、その後
『思わず言った』と嘘をついた。
騙せると思ったんだ。


