俺は彼女を、体育館裏へ連れてきて。
その小さな、今まで全部背負って来た体を抱きしめた。
俺が、守るから。
未美子ちゃんが不幸にならないよう。
未美子ちゃんが泣かないよう。
未美子ちゃんが折れないよう。
―――俺が、守るから。
机に死んだ仔猫がはいっていた。
未美子ちゃんはやはり驚いていた。
だから、保健室へ行くよう言った。
「ノートは僕が貸してあげる」と言って、安心させた。
保健室へ行くのにあたって、授業のことをやっぱり気にしていたから、そう言うと未美子ちゃんは安心した笑みを見せた。
「真宮くん。
妙子を、保健室に連れてきてくれない?」
「佐山さんを…?
危険だよ、何されるかわからない」
「平気。
ただ話し合いするだけ。
…お願い、呼んできて」
「……わかった」
彼女を保健室のベッドで寝かせ、俺は教室へと戻る。
中へ入ると、佐山妙子が1人で机にいた。
妙子の取り巻きである里沙は、まだいないようだ。


